SEO対策やデジタルマーケティングを始めたいけれど、どこから手をつけたらいいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そんなときにおすすめなのが、Ahrefsです。このツールは、競合分析やキーワードリサーチ、サイト監査など、SEOに必要な機能を一通りカバーしています。
この記事では、初心者にも分かりやすくAhrefsの魅力やメリットを解説します。基本機能ごとの特徴や、導入手順についても紹介しますので、SEO対策やデジタルマーケティングに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
Ahrefsとは|SEO分析と競合調査の最強ツール

Ahrefs(エイチレフス)は、SEOやデジタルマーケティングのための強力なツールセットです。ウェブサイトの被リンク(他サイトからのリンク)を分析したり、キーワードの検索ボリュームを調べたり、競合サイトのトラフィック状況を確認したりできます。
2000年代後半に誕生したこのツールは、特に被リンクのデータに強みがあり、現在ではSEOだけでなく、コンテンツマーケティングやウェブサイトの全体的なパフォーマンス向上にも広く利用されています。
初心者からプロまで幅広いユーザーに支持されており、「検索順位を上げたい」「競合を分析したい」「キーワードを選定したい」といったニーズに応える万能ツールと言えるでしょう。
Ahrefsの基本機能<5選>

Ahrefsには、ウェブサイトのパフォーマンスを詳しく分析できる便利な機能がたくさんあります。
特に覚えておきたい基本機能は以下の5つです。
・サイトエクスプローラー
・キーワードエクスプローラー
・コンテンツエクスプローラー
・ランクトラッカー
・サイト監査
それぞれ解説します。
サイトエクスプローラー|ウェブサイト分析の全方位ツール
サイトエクスプローラーは、Ahrefsの中でも特に強力な機能で、ウェブサイトの詳細なデータを分析できるツールです。被リンク(外部からのリンク)の数や質、トラフィックの流入状況、どのページが最も人気があるかなど、ウェブサイトの現状を多角的に把握できます。
例えば、自社サイトの弱点を洗い出したり、競合サイトの戦略を分析したりするのに役立ちます。調査したいURLを入力するだけで、SEO戦略に活かせる豊富なデータが即座に表示されます。
初心者にとっても操作は簡単で、視覚的に分かりやすいダッシュボードが魅力です。サイトエクスプローラーを活用すれば、具体的な改善ポイントが明確になり、効率的なウェブサイト運営が可能になります。
キーワードエクスプローラー|効果的なキーワード発見ツール
キーワードエクスプローラーは、SEO戦略に欠かせないキーワード選定を効率的に行えるツールです。特定のキーワードを検索することで、検索ボリュームや難易度、関連するキーワードリストを一括で確認できます。
例えば、「Ahrefs 使い方」というキーワードを調べると、それに関連するトピックやユーザーがどんな意図で検索しているのかが分かります。また、競合が狙っているキーワードも把握できるため、自分のコンテンツ戦略を差別化する手助けになります。
初心者にも使いやすく、データを元に具体的なアクションを考えやすいのが特徴です。狙ったキーワードで検索上位を目指すなら、このツールを活用しない手はありません。
コンテンツエクスプローラー|人気コンテンツを見つけるツール
コンテンツエクスプローラーは、インターネット上で話題になっているコンテンツを発見できるツールです。特定のトピックやキーワードを入力するだけで、関連する人気記事やソーシャルシェア数が高いコンテンツが表示されます。
これにより、どんなテーマが注目を集めているのか、競合がどのようなコンテンツで成功しているのかを把握できます。例えば、「Ahrefs」をキーワードに検索すると、SEOに関する最新の記事や人気の資料がすぐに見つかります。
コンテンツ戦略を考える際のヒントがたくさん得られるので、新しい記事作成のアイデアが湧いてきます。このツールを活用すれば、トレンドに沿った効果的なコンテンツ作りが可能です。
ランクトラッカー|検索順位をモニタリングするツール
ランクトラッカーは、自分のウェブサイトや特定のキーワードの検索順位をモニタリングできるツールです。日々の順位変動を追うことで、SEO施策の効果をリアルタイムで確認できるのが魅力です。
特定のキーワードを設定すると、そのキーワードでの順位や、競合との比較データが視覚的に確認できます。また、地域別やデバイス別の検索結果も追跡できるので、ターゲット層に合わせた最適な対策が可能です。
データはグラフや表で分かりやすく表示されるため、初心者でも成果を把握しやすいのがポイントです。ランクトラッカーを使えば、検索上位を目指した継続的な改善がしやすくなります。
サイト監査|技術的なSEOを改善するツール
サイト監査は、ウェブサイトの技術的なSEO問題を発見し、改善に役立つツールです。例えば、リンク切れ、読み込み速度の遅さ、メタタグの最適化不足など、サイトのパフォーマンスを妨げる問題を洗い出せます。
Ahrefsにサイトを登録すると、詳細なレポートが生成され、どの部分を優先的に修正すればよいかが一目で分かります。また、問題点だけでなく、具体的な解決策も提示されるので、初心者にも取り組みやすいです。
技術的な改善はSEOの基盤を支える重要な要素です。サイト監査を活用して、ウェブサイトの健全性を保ちながら、検索エンジンに好まれるサイト作りを目指しましょう。
Ahrefsのメリット

Ahrefsを使用するメリットは以下の3つです。
・競合分析が容易
・包括的なデータ提供
・使いやすいインターフェース
それぞれ解説します。
競合分析が容易
Ahrefsは、競合サイトの分析を簡単に行える点が大きな魅力です。
例えば、競合が獲得している被リンクの数や質、検索上位に表示されているキーワードなどをすぐに把握できます。これらの情報を基に、競合のSEO戦略を学びつつ、自社の改善ポイントを具体的に導き出せます。
操作も直感的で、初心者でも簡単に競合分析を始められるため、SEO対策の第一歩として非常に有用です。
包括的なデータ提供
Ahrefsは、SEOに必要なデータをすべて網羅的に提供してくれる点が特徴です。
被リンクやキーワードリサーチに加え、トラフィック推移や競合分析、技術的なSEO監査など、さまざまなデータを一つのツールで確認できます。
これにより、複数のツールを使い分ける手間が省け、効率的にSEO対策を進められます。特に被リンクデータの精度が高く、競合との比較に役立ちます。
使いやすいインターフェース
Ahrefsのインターフェースは、初心者にも扱いやすい設計になっています。ダッシュボードはシンプルかつ分かりやすく、必要なデータやツールにすぐアクセスできる構造です。
例えば、キーワードリサーチを行う場合も、検索ボックスに入力するだけで関連データが瞬時に表示されます。
グラフやチャートも視覚的に整理されており、複雑なデータを簡単に解釈できるため、初心者からプロまで幅広いユーザーに対応しています。
Ahrefsのデメリット

Ahrefsを使用するデメリットは以下の3つです。
・料金がやや高い
・サポートが英語中心
・機能が豊富すぎて迷うことも
それぞれ解説します。
料金がやや高い
Ahrefsは機能が非常に充実している一方で、料金が高めに設定されています。
例えば、最も安いLiteプランでも月額約15,000円(USDベース)かかるため、個人や小規模事業者にとっては負担に感じる場合があります。
ただし、料金に見合ったデータ量と精度を提供しており、特にSEOに本格的に取り組むユーザーにとっては価値のある投資といえるでしょう。
初めての方は、無料ツールやトライアル版を活用してから導入を検討するのがおすすめです。
サポートが英語中心
Ahrefsのサポートは基本的に英語で提供されるため、技術的なトラブルや複雑な質問をする際には英語でのやり取りが必要になります。
ただし、公式ウェブサイトには日本語で書かれたFAQやガイドが充実しており、一般的なトラブルであればこれらのリソースで解決できる場合が多いです。
英語が苦手な場合でも、翻訳ツールを活用しながらサポートを利用することで、問題をスムーズに解決できるでしょう。
機能が豊富すぎて迷うことも
Ahrefsは多機能で非常に強力なツールですが、機能が豊富すぎるため、初心者にはどの機能を優先して使えばよいのか分かりにくい場合があります。
例えば、サイトエクスプローラーやキーワードエクスプローラー、ランクトラッカーなど、どれも魅力的なツールですが、すべてを同時に使いこなすのは難しいかもしれません。
初心者は、基本的な機能に絞って使い始め、徐々に他の機能に挑戦するとよいでしょう。
Ahrefs料金プラン

Ahrefsの料金プランは4種類あり、それぞれの用途や規模に合わせて選べます。料金と特徴は以下のとおりです。
プラン名 | 月額料金(USD/JPY) | 特徴 | 対象ユーザー |
Lite | $99/約15,552円 | ・被リンク分析、キーワードリサーチの基本機能・最大5つのプロジェクト管理・週に500行までのデータエクスポート | 個人や小規模ビジネス |
Standard | $199/約31,263円 | ・より詳細なSEOデータの分析・最大10のプロジェクト管理・週に5,000行までのデータエクスポート | 中小規模ビジネスや専門家 |
Advanced | $399/約62,654円 | ・複数ユーザーでの利用が可能・最大25のプロジェクト管理・週に20,000行までのデータエクスポート | 大規模ビジネスやチーム |
Enterprise | $999/約156,870円 | ・クライアント向けレポート作成の充実・最大100のプロジェクト管理・週に50,000行以上のデータエクスポー | エージェンシーや大規模チーム |
※2024年12月現在の為替レート(1 USD = 157.09 JPY)
料金は月額制で、基本機能の使用範囲やデータのエクスポート量がプランによって異なります。例えばLiteプランでは被リンク分析やキーワードリサーチが可能ですが、データの深さやアクセスできるツールに制限があります。
自分のSEOの目的や予算に応じて最適なプランを選びましょう。必要に応じてプランをアップグレードすることも可能なので、まずは手軽なプランから始めるのがおすすめです。
また、プランは月払いと年払いが選択でき、年払いにすると料金が割引されます。
Ahrefs無料版の機能

Ahrefsには無料版でも使える便利なツールがいくつかあります。
例えば、「被リンクチェッカー」では、自分のサイトや他のサイトの被リンク状況を一部確認可能です。「キーワードジェネレーター」では、関連キーワードのアイデアが得られます。
これらのツールは、Ahrefsを使ったことがない初心者が気軽に試せるのがポイントです。SEO初心者でも、簡単な分析やアイデア出しができるので、まずは無料版から始めてみるのがおすすめです。
無料版を活用することで、有料版への移行を検討する際の参考にもなります。Ahrefsを本格的に活用する前の第一歩として、試してみるとよいでしょう。
<Ahrefsの導入手順>アカウント作成から初期設定

Ahrefsを使い始めるのはとても簡単です。以下の手順を参考にしてください。
1、公式サイトで登録
2、料金プランの選択
3、サイトの登録
4、初期設定
まずは、Ahrefsの公式サイト(https://ahrefs.com)にアクセスし、無料アカウントを作成します。必要な情報を入力するだけで登録が完了します。
利用目的や予算に応じて適切なプランを選び、支払いを行います。初めての方はLiteプランや無料トライアルから始めるのがおすすめです。
つぎに、自分のウェブサイトをAhrefsに登録します。これにより、サイト監査や順位トラッキングなどの機能が利用可能になります。
最後に、キーワードや競合サイトを設定して、自分のSEO目標に合わせたデータ収集を開始します。
以上でAhrefsの基本設定は完了です。直感的に操作できるので、初心者でもすぐに使いこなせるでしょう。
Ahrefs使用の注意点

Ahrefsを使用するときの注意点は、以下の2つです。
・エクスポートには上限がある
・参照ドメインの定義を理解しておく
それぞれ解説します。
エクスポートには上限がある
Ahrefsでは、データをエクスポートして分析に活用できますが、各プランごとにエクスポートできる行数に上限があります。
例えば、Liteプランでは週に500行、Standardプランでは5,000行までとなっています。この制限を超える場合は、データを分割してダウンロードするか、上位のプランにアップグレードする必要があります。
データエクスポートはSEO戦略を練る上で非常に重要な機能なので、自分のニーズに合ったプランを選ぶことが大切です。
参照ドメインの定義を理解しておく
Ahrefsでは「参照ドメイン」という概念が多くの分析で登場しますが、この定義を正しく理解しておくことが重要です。
参照ドメインとは、特定のウェブサイトにリンクを提供しているユニークなドメイン数を指します。同じドメインから複数のリンクがあっても、一つの参照ドメインとしてカウントされます。
参照ドメインの多さはリンクの多様性を示し、SEOにおいて重要な指標です。これを理解することで、リンク獲得の戦略を効果的に進められるようになります。
まとめ

Ahrefsは、SEO対策やデジタルマーケティングにおいて非常に強力なツールであり、競合分析、キーワードリサーチ、サイト監査など幅広い機能を備えています。
日本語対応のインターフェースが直感的で使いやすく、初心者からプロまで幅広いユーザーに支持されています。
ただし、料金が高めであることや、サポートが英語中心である点には注意が必要です。
まずは基本的な機能から試し、自分の目的や予算に合わせて徐々に活用範囲を広げていくのがおすすめです。Ahrefsを適切に使いこなすことで、サイトの成長をしっかりとサポートできるでしょう。
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