【2024年4月 義務化】知っておくべきウェブアクセシビリティに対応すべき理由やメリットについて
更新日:2024.10.11 公開日:2024.05.23
マーケティング
お知らせ
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2024年4月から対応が義務化になった
webアクセシビリティを対応することで、障害を持つ人だけでなく、年齢によって身体能力が落ちている人やインターネットの利用環境が制限されている人など、さまざまな人の助けになります。
またこれまでユーザーによっては読みにくかった部分が読みやすくなり、可読性が高くなってSEOにも効果が期待できる、簡単に多言語に展開できるので外国人への対応が行いやすいというメリットもあります。
この記事では、上記のようなウェブアクセシビリティに対応した方が良い理由や対応するメリットを簡単に解説します。対応の手順についてもご紹介しているので、ウェブアクセシビリティ対応について理解を深めたい人は、ぜひ参考にしてください。
目次
ウェブアクセシビリティの対応は簡単で費用も安い
最初にお伝えで、ウェブアクセシビリティへの対応は簡単で費用が安いです。
対応は弊社のスタッフが行い、1〜3営業日をいただければすぐに対応することが可能です。
また月額7,500円〜の費用で2024年4月から義務化がスタートしているwebアクセシビリティに対応ができます。
ウェブアクセシビリティに対応していることで、御社は以下のメリットをクライアントや社外に伝えることができます。
メリット
- ・法令をきちんと遵守している。
- ・より多くの人に読みやすいサイトを提供することでSDGsに寄与している。
- ・読みやすくなることで、サイトの滞在時間が伸びて回遊率の改善が期待できる。
- ・サイトの滞在時間、回遊率が改善されるとSEOに効果的。
- ・SEOが改善されると検索順位の向上が期待でき、お問合せ機会が増える。
ウェブアクセシビリティの対応をすることで、これらのメリットや企業イメージもアップすることが期待できます。
誰でも情報が手に入るウェブサイトであること
ウェブアクセシビリティとは、「すべての利用者がウェブサイトで提供されている内容を理解し、情報を入手できること」です。
ウェブサイトは、障害者や高齢者、ケガをしている健常者など、あらゆる人にとって重要な情報源です。しかし、視力の衰えによって文字が読みにくかったり障害などで目が見えなかったりすると、ウェブサイトから情報を得られません。
文字サイズの変更や読み上げ機能への対応などによって、目の不自由さがあっても理解できるウェブサイトにすることで、より多くの人がウェブサイトを使いやすくなります。
ウェブアクセシビリティは年齢や身体のハンデに関わらず、すべてのユーザーが内容を理解し情報を入手できるウェブサイトであることです。
【主な特徴】ウェブアクセシビリティが確保された状態
ウェブアクセシビリティが確保された状態とは、以下のとおりです。
- ・目が不自由でも情報が伝わる
- ・キーボードだけで操作できる
- ・音声が聞こえなくても内容が理解できる
それぞれの特徴を解説します。
目が不自由でも情報が伝わる
画面読み上げソフトに対応しておくと、目が不自由な人にも理解できるウェブサイトになります。
全盲の方はスクリーンリーダーと呼ばれる読み上げソフトを使用するケースが多く、画像や写真に代替テキストがないと、音声を出力できません。文字以外のコンテンツにテキストをつけておくことで、弱視や全盲などの視覚障害がウェブサイトの内容を理解する助けになります。
また、色覚障害のある人に向けて、ウェブサイトを見分けやすい配色にしたり、文字と背景色のコントラスト比を確保したりすることも大切です。
キーボードだけで操作できる
ウェブサイトを利用する人のなかには、マウスの操作が困難な人もいます。上肢障害で手や腕の動きに制限がある人やケガで手を動かせない人、マウスが故障してしまった人などユーザーの状況はさまざまです。
マウスが使えない場合、ウェブサイトの閲覧からボタンのクリックまですべての操作を、キーボードで完了させる必要があります。キーボードで操作が完結できないと、サービスの購入や申し込みボタンが押せないといった問題が発生します。
キーボード操作に対応しておくことで、より多くの人に情報を届け、利用してもらえるウェブサイトになるのです。
音声が聞こえなくても内容が理解できる
難聴あるいはまったく耳が聞こえない人の場合、ウェブサイトで提供される音の情報を得られません。
音声つきの動画コンテンツでは、字幕やテキストによる解説がないと、内容を十分に理解できないのです。また、手話を使って会話をしている人の場合、難しい文字表現は理解しにくいケースがあります。
そのため、聴覚障害の人にも理解されやすいように、音声コンテンツでは専門用語を避けて分かりやすい文章の字幕をつけることが重要といえます。
ウェブアクセシビリティ対応で使いやすくなる人
ウェブアクセシビリティ対応によって、ウェブサイトを使いやすくなるのは、以下のような方々です。
- ・視覚障害がある方
- ・聴覚障害がある方
- ・視覚と聴覚の両方に障害がある方(盲ろう)
- ・上肢障害がある方
- ・発達障害や学習障害、知的障害がある方
- ・色覚特性がある方
- ・高齢の方
- ・一時的に障害のある方
さらに、高齢者や障害のある人だけでなく、ケガや病気などで一時的に身体が不自由な人やウェブの利用環境が制限されている人なども対象です。
「眼鏡を忘れてしまい文字が見えにくい」「イヤホンを携帯しておらず、音声情報を聞けない」など、あらゆる状況の人にとって、ウェブアクセシビリティに対応したウェブサイトは使いやすいのです。
引用:デジタル庁「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」
ウェブアクセシビリティ対応すべき理由
2024年4月に施行される「改正障害者差別解消法」によって、ウェブアクセシビリティ対応の動きが強まっています。この法律では、ウェブアクセシビリティの対応は努力義務であり、強制力や未対応でも罰則はありません。(参考:リーフレット「令和6年4月1日から合理的配慮の提供が義務化されます!」 – 内閣府)
しかし、今回の法改定が、アクセシビリティ対応を後押しするきっかけとなるでしょう。
ウェブアクセシビリティに対応できていないサイトを利用した人が、何かの不利益を受けてしまった場合、ユーザーには訴訟を起こせる権利があります。
ですが、ウェブアクセシビリティ基準を満たしていれば、障害によるハンデを理由とした訴訟のリスクを減らせるのです。
また、ウェブアクセシビリティ基準を満たすことで、すべての人が使いやすい親切なウェブサイトになります。
たとえば、読み上げソフトへの対応を目指すときは、音声を理解しやすいようにコンテンツを簡潔に分かりやすくするのが理想です。文字色と背景色にコントラストをつければ、色や文字を判別しにくい人だけでなく、健常者も読みやすいウェブサイトになります。
法律の改定をきっかけに、ウェブアクセシビリティ対応に取り組むことで、ウェブサイトの品質が向上し、より多くの人に便利で使いやすいと感じてもらいやすくなります。
ウェブアクセシビリティの主な規格
ウェブアクセシビリティの主な規格は、以下のとおりです。
WCAG|世界標準
WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)は、世界標準のウェブアクセシビリティ規格として現在まで活用され続けています。
JIS X 8341-3|国内規格
“JIS X 8341-3:2016”は日本国内のウェブアクセシビリティ規格です。世界標準であるWCAG 2.0と技術的な内容は同じです。
日本企業のウェブサイトはJIS規格に準拠しているケースが多く、日本国内で活動する組織は、基本的にJIS X 8341-3への適合を目指せば問題ありません。最新バージョンは”JIS X 8341-3:2016”です。
【手順】ウェブアクセシビリティの対応
日本では、国内のウェブアクセシビリティ規格”JISX8341-3:2016”への対応を目指しましょう。
対応するときの手順は、以下のとおりです。
1、適合レベルと対応度の決定
2、ウェブアクセシビリティ方針の決定
3、ウェブアクセシビリティ試験の実施
4、ウェブアクセシビリティの試験結果を公開
対応する手順が少し煩わしく思われる場合は、弊社へお気軽にご連絡ください。
念のため、webアクセシビリティの対応についての手順、それぞれを解説します。
適合レベルと対応度の決定
ウェブアクセシビリティ対応では、まず、”JISX8341-3:2016”への適合レベルと対応度を決定します。
適合レベルの概要は、以下のとおりです。
レベルA(25項目) | 適合の最低レベル |
レベルAA(13項目) | 目指すべき標準レベル |
レベルAAA(23項目) | 適合の最高レベル |
適合レベルAAAは、ストレスなくウェブサイトを閲覧できる最高レベルです。ただし、ウェブサイトの仕様によっては満たすことができないケースもあるため、デジタル庁はレベルAAへの準拠を推奨しています。
また、対応度は、配慮・一部準拠・準拠のいずれかを選択します。
配慮 | 試験の実施と公開の有無は不問 |
一部準拠 | 達成基準の一部を満たす |
準拠 | 基準をすべて満たす |
具体的な項目を確認したいときは、WAIC(Web Accessibility Infrastructure Committee)が提供している”JIS X 8341-3:2016 達成基準 早見表”を活用すると便利です。
WAICの早見表はこちら
ウェブアクセシビリティ方針の決定
ウェブサイトが”JIS X 8341-3:2016”へ対応していることを示すときは、ウェブアクセシビリティ方針を策定し、提示または公開する必要があります。
記載すべき事項は、以下のとおりです。
・対象となる範囲
・目標とする適合レベルと対応度
まずは、ウェブアクセシビリティ対象ページを明記します。対象となる範囲は、対象ページのドメイン名もしくはサブドメイン名を単位とするのが一般的です。
次に、目標とする適合レベルと対応度を記載します。
(記載例)対象範囲に定義したウェブページ一式について、適合レベルAAに準拠
ただし、一部準拠の場合、”今後の対応方針”の追記が必要です。配慮と一部準拠については、ほかにも追記すべき事項があるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
ウェブアクセシビリティ試験の実施
ウェブアクセシビリティ対応度が配慮の場合を除き、”JIS X 8341-3:2016”への対応度を試験します。
あなたが目標とする適合レベルの達成基準と照らし合わせて、ウェブサイトのページが基準を満たしているかどうか、ひとつひとつ項目をチェックしていきます。
ウェブアクセシビリティ対応のチェックに活用できるツールは、たとえば総務省が提供するmiChecker(エムアイチェッカー)です。チェックツールを補助的に使い、最後は目視で確認していく必要があります。
ウェブアクセシビリティの試験結果を公開
ウェブアクセシビリティ試験結果は、”JIS X 8341-3:2016”への対応度が「準拠」の場合、公開しなければいけません。
対応度 | ウェブアクセシビリティ方針の提示または公開 | 試験の公開 |
準拠 | 必要 | 必要 |
一部準拠 | 必要 | (任意) |
配慮 | 必要 | (任意) |
すべての対応度において、ウェブアクセシビリティ方針の提示または公開が必要ですが、試験の公開は準拠を除いて任意となっています。
4つのメリット|ウェブアクセシビリティ対応
冒頭でもお伝えしましたが、ウェブアクセシビリティ対応をする4つのメリットは、以下のとおりです。
- 1.誰にとっても分かりやすい
- 2.今後の法改定に対応しやすい
- 3.情報格差がなくなる
- 4.SEOにも効果的
それぞれ解説します。
誰にとっても分かりやすい
ウェブアクセシビリティ対応をするとき、管理者はウェブサイトのさまざまな課題を解決することになります。
たとえばウェブサイト全体を一貫したレイアウト・配色にしたり、ページタイトルやリンクテキストを適切な内容に改めます。その結果、障害を持つ人だけでなく、すべての利用者にとって使いやすいウェブサイトになるのです。
また、ウェブサイトの質が上がって読みやすいコンテンツになると、英語や中国語など他言語への翻訳の精度も向上します。日本人だけでなく、日本語が読めない在日外国人や旅行者にとっても、情報を探しやすくなったり理解しやすくなります。
例えば、インバウンド需要のあるホテルやレストラン、アミューズメント施設、多くの観光地ではウェブサイトの翻訳、多言語化が課題になっていらっしゃるところもあるかと思います。
1つのサイトを英語対応、中国語対応にしようとすると、翻訳費用だけで数十万円もしてしまうケースは多いですが、ウェブアクセシビリティに対応すると翻訳機能も含まれているので、時間がかからず安い費用でウェブサイトの多言語化に対応することができます。
今後の法改定に対応しやすい
「改正障害者差別解消法」では、ウェブアクセシビリティ対応は必須ではありません。
しかし、世界各国を含め、ウェブアクセシビリティ確保を義務付ける動きは進んでいます。今回の法改正や海外の動きに合わせてウェブアクセシビリティ対応は強化されると予想されます。
情報格差がなくなる
障害者や高齢者は、ウェブサイトから十分な情報を得られない場合があります。加齢による視力低下で文字が見えづらい、耳が不自由で動画コンテンツの音声が理解できないなど、知りたい情報にアクセスできない可能性が考えられます。
なかでも、災害情報といった安全に関わる重要な情報がすべての人に届かないと、大きな問題です。情報格差をなくして、情報によって人々の生活を支えるためには、ウェブアクセシビリティ対応は欠かせません。
SEOにも効果的
対応することで社会的な意義が大きいwebアクセシビリティですが、SEOにも効果的です。
ウェブアクセシビリティに対応することで、誰にとっても使いやすく・分かりやすいウェブサイトになります。同時に、利用者が欲しい情報をすぐに見つけられるウェブサイトは、googleなどの検索エンジンからも評価されやすいです。
検索エンジンによって高く評価されると、ウェブサイトが上位に表示され、アクセスが増える可能性も高まります。
ウェブアクセシビリティ対応によって流入数がアップしたり滞在時間が伸びたりと、SEO観点からも有効といえます。
まとめ
ウェブアクセシビリティに対応すると、身体的なハンデを持つ人だけでなく、ケガ・病気の人やインターネットの利用環境が制限されている人など、あらゆる人にとって使いやすいウェブサイトになります。
より多くの人に情報を平等に提供し、生活の利便性や安全性を高められるでしょう。質の高いウェブサイトは検索エンジンにも評価されやすく、SEOの観点からも有効です。
ウェブサイトを運営する事業者として、ウェブアクセシビリティ対応をなるべく早くから進めることが大切といえます。
ウェブアクセシビリティ対応に取り組みたい事業者の方は、弊社へぜひご相談ください。
2024年4月から対応が義務化になったウェブアクセシビリティですが、「本当に対応した方がいいの?」「詳細や対応する手順を知りたい」とお悩みの人もいるのではないでしょうか。
webアクセシビリティを対応することで、障害を持つ人だけでなく、年齢によって身体能力が落ちている人やインターネットの利用環境が制限されている人など、さまざまな人の助けになります。
またこれまでユーザーによっては読みにくかった部分が読みやすくなり、可読性が高くなってSEOにも効果が期待できる、簡単に多言語に展開できるので外国人への対応が行いやすいというメリットもあります。
この記事では、上記のようなウェブアクセシビリティに対応した方が良い理由や対応するメリットを簡単に解説します。対応の手順についてもご紹介しているので、ウェブアクセシビリティ対応について理解を深めたい人は、ぜひ参考にしてください。
ウェブアクセシビリティの対応は簡単で費用も安い
最初にお伝えで、ウェブアクセシビリティへの対応は簡単で費用が安いです。
対応は弊社のスタッフが行い、1〜3営業日をいただければすぐに対応することが可能です。
また月額7,500円〜の費用で2024年4月から義務化がスタートしているwebアクセシビリティに対応ができます。
ウェブアクセシビリティに対応していることで、御社は以下のメリットをクライアントや社外に伝えることができます。
メリット
- 法令をきちんと遵守している。
- より多くの人に読みやすいサイトを提供することでSDGsに寄与している。
- 読みやすくなることで、サイトの滞在時間が伸びて回遊率の改善が期待できる。
- サイトの滞在時間、回遊率が改善されるとSEOに効果的。
- SEOが改善されると検索順位の向上が期待でき、お問合せ機会が増える。
ウェブアクセシビリティの対応をすることで、これらのメリットや企業イメージもアップすることが期待できます。
誰でも情報が手に入るウェブサイトであること
ウェブアクセシビリティとは、「すべての利用者がウェブサイトで提供されている内容を理解し、情報を入手できること」です。
ウェブサイトは、障害者や高齢者、ケガをしている健常者など、あらゆる人にとって重要な情報源です。しかし、視力の衰えによって文字が読みにくかったり障害などで目が見えなかったりすると、ウェブサイトから情報を得られません。
文字サイズの変更や読み上げ機能への対応などによって、目の不自由さがあっても理解できるウェブサイトにすることで、より多くの人がウェブサイトを使いやすくなります。
ウェブアクセシビリティは年齢や身体のハンデに関わらず、すべてのユーザーが内容を理解し情報を入手できるウェブサイトであることです。
【主な特徴】ウェブアクセシビリティが確保された状態
ウェブアクセシビリティが確保された状態とは、以下のとおりです。
- 目が不自由でも情報が伝わる
- キーボードだけで操作できる
- 音声が聞こえなくても内容が理解できる
それぞれの特徴を解説します。
目が不自由でも情報が伝わる
画面読み上げソフトに対応しておくと、目が不自由な人にも理解できるウェブサイトになります。
全盲の方はスクリーンリーダーと呼ばれる読み上げソフトを使用するケースが多く、画像や写真に代替テキストがないと、音声を出力できません。文字以外のコンテンツにテキストをつけておくことで、弱視や全盲などの視覚障害がウェブサイトの内容を理解する助けになります。
また、色覚障害のある人に向けて、ウェブサイトを見分けやすい配色にしたり、文字と背景色のコントラスト比を確保したりすることも大切です。
キーボードだけで操作できる
ウェブサイトを利用する人のなかには、マウスの操作が困難な人もいます。上肢障害で手や腕の動きに制限がある人やケガで手を動かせない人、マウスが故障してしまった人などユーザーの状況はさまざまです。
マウスが使えない場合、ウェブサイトの閲覧からボタンのクリックまですべての操作を、キーボードで完了させる必要があります。キーボードで操作が完結できないと、サービスの購入や申し込みボタンが押せないといった問題が発生します。
キーボード操作に対応しておくことで、より多くの人に情報を届け、利用してもらえるウェブサイトになるのです。
音声が聞こえなくても内容が理解できる
難聴あるいはまったく耳が聞こえない人の場合、ウェブサイトで提供される音の情報を得られません。
音声つきの動画コンテンツでは、字幕やテキストによる解説がないと、内容を十分に理解できないのです。また、手話を使って会話をしている人の場合、難しい文字表現は理解しにくいケースがあります。
そのため、聴覚障害の人にも理解されやすいように、音声コンテンツでは専門用語を避けて分かりやすい文章の字幕をつけることが重要といえます。
ウェブアクセシビリティ対応で使いやすくなる人
ウェブアクセシビリティ対応によって、ウェブサイトを使いやすくなるのは、以下のような方々です。
- 視覚障害がある方
- 聴覚障害がある方
- 視覚と聴覚の両方に障害がある方(盲ろう)
- 上肢障害がある方
- 発達障害や学習障害、知的障害がある方
- 色覚特性がある方
- 高齢の方
さらに、高齢者や障害のある人だけでなく、ケガや病気などで一時的に身体が不自由な人やウェブの利用環境が制限されている人なども対象です。
「眼鏡を忘れてしまい文字が見えにくい」「イヤホンを携帯しておらず、音声情報を聞けない」など、あらゆる状況の人にとって、ウェブアクセシビリティに対応したウェブサイトは使いやすいのです。
引用:デジタル庁「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」
ウェブアクセシビリティ対応すべき理由
2024年4月に施行される「改正障害者差別解消法」によって、ウェブアクセシビリティ対応の動きが強まっています。この法律では、ウェブアクセシビリティの対応は努力義務であり、強制力や未対応でも罰則はありません。(参考:リーフレット「令和6年4月1日から合理的配慮の提供が義務化されます!」 – 内閣府)
しかし、今回の法改定が、アクセシビリティ対応を後押しするきっかけとなるでしょう。
ウェブアクセシビリティに対応できていないサイトを利用した人が、何かの不利益を受けてしまった場合、ユーザーには訴訟を起こせる権利があります。
ですが、ウェブアクセシビリティ基準を満たしていれば、障害によるハンデを理由とした訴訟のリスクを減らせるのです。
また、ウェブアクセシビリティ基準を満たすことで、すべての人が使いやすい親切なウェブサイトになります。
たとえば、読み上げソフトへの対応を目指すときは、音声を理解しやすいようにコンテンツを簡潔に分かりやすくするのが理想です。文字色と背景色にコントラストをつければ、色や文字を判別しにくい人だけでなく、健常者も読みやすいウェブサイトになります。
法律の改定をきっかけに、ウェブアクセシビリティ対応に取り組むことで、ウェブサイトの品質が向上し、より多くの人に便利で使いやすいと感じてもらいやすくなります。
ウェブアクセシビリティの主な規格
ウェブアクセシビリティの主な規格は、以下のとおりです。
WCAG|世界標準
WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)は、世界標準のウェブアクセシビリティ規格として現在まで活用され続けています。
JIS X 8341-3|国内規格
“JIS X 8341-3:2016”は日本国内のウェブアクセシビリティ規格です。世界標準であるWCAG 2.0と技術的な内容は同じです。
日本企業のウェブサイトはJIS規格に準拠しているケースが多く、日本国内で活動する組織は、基本的にJIS X 8341-3への適合を目指せば問題ありません。最新バージョンは”JIS X 8341-3:2016”です。
【手順】ウェブアクセシビリティの対応
日本では、国内のウェブアクセシビリティ規格”JISX8341-3:2016”への対応を目指しましょう。
対応するときの手順は、以下のとおりです。
1、適合レベルと対応度の決定
2、ウェブアクセシビリティ方針の決定
3、ウェブアクセシビリティ試験の実施
4、ウェブアクセシビリティの試験結果を公開
対応する手順が少し煩わしく思われる場合は、弊社へお気軽にご連絡ください。
念のため、webアクセシビリティの対応についての手順、それぞれを解説します。
適合レベルと対応度の決定
ウェブアクセシビリティ対応では、まず、”JISX8341-3:2016”への適合レベルと対応度を決定します。
適合レベルの概要は、以下のとおりです。
レベルA(25項目) | 適合の最低レベル |
レベルAA(13項目) | 目指すべき標準レベル |
レベルAAA(23項目) | 適合の最高レベル |
適合レベルAAAは、ストレスなくウェブサイトを閲覧できる最高レベルです。ただし、ウェブサイトの仕様によっては満たすことができないケースもあるため、デジタル庁はレベルAAへの準拠を推奨しています。
また、対応度は、配慮・一部準拠・準拠のいずれかを選択します。
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