コンテンツSEOとは?費用とメリットと対策をわかりやすく解説

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インターネットを使う機会の増えた近年、知りたいことを検索をすることが増えたのではないでしょうか。答えを求めて検索をして表示されるサイトの多くはコンテンツSEOによって制作されたものです。
検索結果を通して目にしたことは多くても、「実際にどういうものなのか」ということを分かっている人は少ないかもしれません。
この記事では、コンテンツSEOとは何なのかという基礎的な部分から、メリットと対策などについてわかりやすく解説していきます。

コンテンツSEOで自社の商品やサービスの集客が出来るようになると、以下のようなメリットがあります。
・広告予算を削減できる。
・自社商品やサービスのファンを獲得しやすい。
・ユーザーに伝えたいことを伝える場が提供できる。

上記のようなメリットがコンテンツSEOにはあります。
コンテンツSEOについて興味はあるが、「何ができるのか・どうすれば良いかわからない」などのお悩みをお持ちの方は、この目次で気になるところだけでもお読みください。

目次

コンテンツSEOとは

コンテンツSEOとは、「検索エンジンでの自然検索結果で上位に表示されるためのコンテンツ(=記事)を作成する方法」です。

SEO対策の一種であり、ユーザーの知りたいことに答えられる良質な記事を作成することで、設定した検索キーワードでの上位表示を目指します。
上位に表示させることで、検索結果からユーザーがサイトを訪れる機会を増やすことが目的です。

サイトを知ってくれる人を増やすことで、継続的なアクセスを発生させながら最終的に売上や目標に繋がる機会を作り出すことができます。

また、コンテンツSEOは1度作成してしまえば、その後は修正を行うだけで永続的に活用することができます。しかし、コンテンツSEOは効果がでるまでに時間のかかる施策です。検索結果へ上位表示されるのが遅くなればそれだけ機会損失が発生してしまいます。機会損失を避けるために、少しでも早めに取り組むことをおすすめします。

対応が必要な検索エンジンはGoogle

SEOとは?の記事でも紹介した通り、コンテンツSEOも対応するべき検索エンジンはGoogleです。
国内の利用率は約75%を占めています。また、国内の利用率が約15%であるYahoo!もGoogleのアルゴリズムを使用しています。

つまり、Googleの対策をすることが最も効率的なSEO対策になると言えます。

【参照元】Search Engine Market Share Japan
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パンダアップデートとペンギンアップデートとハミングアップデートについて

コンテンツSEOが注目されるようになった背景には、パンダアップデートとペンギンアップデートとハミングアップデートがあります。
Googleのアルゴリズムの大きな変換点とも言えるアップデートです。まずは、パンダアップデートとペンギンアップデートが起こった背景から説明します。

検索エンジンのアルゴリズムがアップデートされる以前、ユーザーにとってはマイナスな手法でコンテンツを検索結果の上位に表示させるブラックハットSEOが横行していました。

しかし、ユーザーにとって有益なコンテンツを表示できない検索エンジンからはユーザーが離れてしまいます。広告で収益を得ているGoogleにとって、ブラックハットSEOの横行は売上に悪い影響を及ぼしかねないものでした。

そこで、Googleは、売上を悪化させかねないブラックハットSEOの撲滅に乗り出します。そうして行われたのが、パンダアップデートとペンギンアップデートです。この2つのアップデートにより、ブラックハットSEOを行っているサイトにはペナルティが与えられるようになりました。

現在は、よりユーザーにとって良い記事を作成することで、検索結果の上位に表示させるホワイトハットSEOが主流の時代です。

パンダアップデートとペンギンアップデートが行われた後、さらに、ハミングバードアップデートが行われました。
ハミングバードアップデートではよりユーザーにとって良いサイトが評価されるようになりました。

こうして、パンダアップデートとペンギンアップデートとハミングバードアップデートにより、良質なコンテンツを提供するサイトが評価されるようになり、コンテンツSEOが注目されるようになりました。

コンテンツSEOの費用

● 外注の場合

中小企業が最初に投下するコンテンツSEOの外注費用は、おおよそ月額5万円〜30万円ほどでの運用を検討していると良く耳にします。
想像していた以上に高額だと感じるかもしれません。しかし、良質な記事を書くためには労力や時間が必要なためそれなりの費用が発生します。

ひと月で依頼する記事数により、料金が異なります。予算と規模に合った依頼を行いましょう。
1記事のみ依頼するなど単発で外注を行うこともできます。その場合は記事毎に費用が発生しますので、小規模な運用を行う際には単発での外注もご検討ください。

また、外注先を工夫することで費用を抑えることもできます。 最近ではクラウドワークスやランサーズで、コンテンツSEOに慣れたフリーランスの人たちを簡単に見つけやすくなっています。もしも費用を抑えたいなら、どこで外注先を探すのかに気をつけながら経験や知識を備えた人を探すことも可能です。

プラットフォーム詳細
クラウドワークス国内で最大手のクラウドソーシングサービス。
470万のユーザーがいるため、最短1分で応募が来ることも。
ランサーズ実績のあるプロへ仕事を依頼できるマッチングプラットフォーム。
40万社の導入実績。

● 社内で制作する場合

もちろん、社内でコンテンツSEOを制作する場合は費用がかかりません。
外部との連絡も必要なく、自社のサイトも社内で管理している場合、導入費用がかからずに、無料で始めることができます。

さらに、コンテンツSEOの効果を検証するために必要なツールである、GoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスも無料で導入できます。
労力や時間は必要ですが、社内で記事を制作し、投稿する中でトライ&エラーを繰り返し、ノウハウを蓄積することも可能です。

その代わりに、社内のリソースを消費しますので、社内のリソース状況を確認した上で検討しましょう。

コンテンツSEOは予算に見合った方法を検討することが必要です。

おすすめツール
Googleサーチコンソール検索エンジン(Google)が起こした行動を分析することができる
Googleアナリティクスサイトに来たユーザーが起こした行動を分析することができる

コンテンツSEOのメリット

コンテンツSEOには大きく分けて5つのメリットがあります。

● 長期的に見るとコストパフォーマンスが良い
● 検索結果から訪れるユーザーが増えやすい
● リード顧客と接触しやすい
● コンテンツを蓄積したサイトは資産になる
● SNSやブログでの拡散が期待できる

①長期的に見るとコストパフォーマンスが良い

外注や社内で制作した場合を問わず、制作した記事は永続的にサイトへ掲載することができます。
記事を削除しない限り、基本的には検索結果で表示されることが期待できるので 、一定数のアクセスを見込み続けることができます。さらに、記事の利用は継続的な料金が発生するわけではないため、1回支払いをすれば、その後の利用には一切費用がかかりません。

成果が発生するなら、長期的な目で見るとかなりコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

広告運用などと違い、1記事に対して継続的な予算が必要ないことはメリットです。

②検索結果から訪れるユーザーが増えやすい

コンテンツSEOは、記事に訪れるユーザーの検索キーワードが具体的である場合が多いです。
例えば、「たぬき 飼い方 餌」で検索するなど、「何が知りたいのか」がはっきりしています。
具体的な検索キーワードは、ニッチなロングテールキーワードです。キーワードをより絞り込むことで、検索結果の上位に表示させやすくなります。
ユーザーの知りたいと思っていることや悩みが解決したタイミングで検索結果での上位表示が期待できます。検索結果の上位に表示されることで、検索結果から訪れるユーザーが増えやすくなります。

また、関連のある記事をいくつか用意することで、内部リンクを繋ぎやすくなります。
関連のある記事を複数制作し、サイト内に掲載することでサイトの信頼性や専門性が向上し、検索エンジンからの評価が向上する可能性があります。
つまり、より検索結果から訪れるユーザーが増えやすくなるということです。

良質な記事を制作すればするほど検索エンジンからの評価が上がり、検索結果から訪れるユーザーが増えやすくなります。良質な記事を制作することで、検索結果から訪れるユーザーが増えていきますので、コンテンツSEOは長期的に行いましょう。

③リード顧客と接触しやすい

リード顧客とは、見込み顧客と同じ意味で「商品やサービスに興味のある顧客」という意味です。
コンテンツSEO記事に訪れるユーザーは何かを知りたいと思っているため、その答えを提示することで、ユーザーの悩みを解決できます。
その悩みが解決したタイミングで、購入や問い合わせフォームに誘導すると、効率よく商品やサービスに興味を持っている顧客と接触できます。

ユーザーも悩みを解消させてくれた記事からの誘導に対しては「こういうものもあるんだ。ちょっと話を聞いてみようかな」と思いやすくなります。ユーザーにとって押しつけになりすぎないタイミングで購入や問い合わせフォームへ誘導できる導線を設定しておきましょう。

④コンテンツを蓄積したサイトは資産になる

コストパフォーマンスの部分でも少し触れていますが、コンテンツSEOで制作した記事は継続的に使用することが可能です。一度、記事を制作すると資産として残していくことができます。
サイトを削除したり、コンテンツのバックアップごと削除しない限り無くなることはありません。
さらに、「コンテンツが蓄積されたサイト=専門性や関連性が高い」と検索エンジンに評価されやすいサイトということになります。記事があるサイトというだけでなく、検索結果での上位に表示されやすく一定数のアクセスを期待し続けることができるサイトです。

成果が出続ける限り、大きな価値がある成長性のある資産と言えます。

検索エンジンの評価基準の変化により、変動が起こる可能性があるのでメンテナンスしていく必要はあります。
しかし、評価に適応を続けることで、資産価値は高め続けることができます。

⑤SNSやブログでの拡散が期待できる

良質なコンテンツを制作することで、SNSで紹介してもらえることがあります。
SNSの拡散性は予測ができません。しかし、何かのきっかけで大きな話題になることもしばしば起こり得ます。自社で手を加えることなく、SNSで短期間で爆発的に拡散される(バズる)ことができればコストはかかりません。

さらに、SNSで拡散されることで他のサイトや動画などでも紹介してもらえる可能性が高まります。
サイト運営側が意図していない引用や被リンクが増えることで、検索エンジンの評価も上がりやすくなるため、とても良いサイクルができやすくなります。

また、ブログでの紹介も同様です。制作したコンテンツを紹介してもらったブログが大きくバズることで、リンクからユーザーの訪問が増える可能性があります。

良質なコンテンツ制作が必須であることや、拡散してもらった内容がバズるか予想することはできないことも踏まえても、拡散が期待できることはメリットになるでしょう。

インフルエンサーのSNSやブログでの拡散を依頼するなど、意図的にバズりやすい状況は作り出せますので、予算によってはそういう依頼も検討してみてはいかがでしょうか。

コンテンツSEOのデメリット

コンテンツSEOには大きく分けて4つのデメリットがあります。

● 効果がでるまでに時間がかかる
● コンテンツ制作に時間がかかる
● コンテンツを最新の情報に保つ必要がある
● 上位に表示されない記事のリライトが必要

①効果がでるまでに時間がかかる

コンテンツSEO最大のデメリットは効果が出るまでに時間がかかることです。
直ぐに効果が出やすいリスティング広告と異なり、根気のいる施策であると言えるでしょう。

効果が出るまでに時間がかかるのにはいくつか理由がありますが、ここでは代表的な3つの原因をご紹介します。

● 検索エンジンに評価してもらうまでに時間がかかる
● インデックスされても直ぐに上位表示されることは少ない
● コンテンツが増えないと効果が出にくい
● 検索エンジンに評価してもらうまでに時間がかかる

検索エンジンはクローラー(ページの情報を集めるインターネット上のロボット)を派遣して、新しく制作されたページの内容をチェックしています。チェックしたサイトの内容を検索エンジンのデータベースにインデックスする(分類・記録する)ことで、検索結果に表示させています。

そうして、インデックスしたデータを基に検索結果に表示する順番を決めているため、まずはクローラーにコンテンツを見つけてもらい、インデックスしてもらう必要があります。

無料で使用できるツールとして名前を挙げた「Google Search Console(グーグルサーチコンソール)」にクローラーを要請することで、インデックスまでの時間を短くすることは可能です。しかし、Googleサーチコンソールを使用しない場合、インデックスされるまでに時間がかかってしまいます。

● インデックスされても直ぐに上位表示されることは少ない

インデックスされたからと言って必ず検索結果の上位に表示されるとは限りません。上位に表示されない場合、ユーザーがサイトにたどり着くこともありません。
Googleが評価を行う際、どのくらいの人がそのページに訪れているのかというアクセス数や、どのくらいコンテンツを見ているのかという滞在時間など、様々な要素を加味して検索結果の表示順を決めています。
つまり、サイトに登録されたばかりのコンテンツを直ぐに上位に表示されることは少ないのです。

効果が出るまで、短くても3ヶ月ほどかかると思って良いでしょう。
長い場合は1年以上かかることもありますので、「効果が出るまでに時間がかかる」ことを充分認識した上でコンテンツSEOを始めましょう。

● コンテンツが増えないと効果が出にくい

ユーザーを集めるには検索結果の上位にコンテンツを表示させる必要があります。しかし、コンテンツが少ないと、折角検索結果の上位に表示されても少ないページからの流入しか生まれません。
多くのユーザーにアクセスしてもらうため、時間をかけながら良質なコンテンツを増やしていく必要があります。

②コンテンツ制作に時間がかかる

検索結果の上位に表示されるには「良質なコンテンツ」を制作しなければなりません。しかし、良質なコンテンツを作るには時間がかかってしまいます。

コンテンツを作るにはキーワード選定、キーワード分析、タイトル決定、記事の構成、執筆、確認、出稿と多くの工程が必要です。それだけ労力をかけて制作しなければ良質なコンテンツにならないのです。
そのため、外注でもある程度の費用が発生しますし、内製する場合も業務時間の確保が必須となります。

③コンテンツを最新の情報に保つ必要がある

良質なコンテンツであり続けるにはメンテナンスが欠かせません。
例えば、野生のたぬきに関する新しい法律が出来たとしましょう。

新法律施行前鳥獣保護法により野生のたぬきの飼育は原則不可
新法律施行後野生のたぬきを飼ってもよい

という状況になった場合、「鳥獣保護法で野生のたぬきは飼育してはいけない」と書いていた記事は全て「※●年より●●法が施行され、野生のたぬきも飼えるようになりました」と追記する必要が発生します。

このように、コンテンツは常に状況に適応した内容に修正する必要があるのです。
古いままの情報にしておくと、「ユーザーにとって悪意のあるサイト」であると判断され、評価を下げられてしまいます。

また、法律やルールの変更以外に、ユーザーが求めているトレンドが変わるということも往々にしてあります。

今までたぬきのことを調べるユーザーには、生体についての情報が求められていたけれど、これからはたぬきの服やたぬき用品の情報が求められるようになるかもしれません。
その場合もリライトなどの対応が必要です。場合によっては新しい記事を書く方が早いこともありますが、今まで作ってきた記事を書き直すことで対応できることもあります。

ニーズや時代・状況に合った内容になるよう、メンテナンスを欠かさないようにしましょう。

④上位に表示されない記事のリライトが必要

サイトを運用していく中で、公開しているコンテンツの検索結果での表示順位を分析したとき、順位が低いものは書き直すことを検討しなければなりません。
順位が低いまま放置すると、折角のコンテンツが不良債権になってしまうからです。

流入が増えることもコンバージョンが増えることもない記事は、検索エンジンによって良質でないコンテンツであると評価をされている可能性が高いため、一度キーワードや内容を見直す必要があります。

キーワードの変更や内容の修正を含めたリライトは、作業の分労力や費用が発生します。
最初から完璧なコンテンツを制作することは難しいので、リライトが発生する前提でスケジュールや予算を確保する必要があります。

コンテンツSEOの対策-検索エンジン向け

コンテンツSEOで行うべき対策は「検索エンジン向け」と「ユーザー向け」の2種類に分かれます。
まず、検索エンジン向けの対策3つを説明します。

● テキストベースにする
● 内部リンクで関連記事を掲載する
● E-A-Tを意識する

①テキストベースにする

Googleではハミングバードアップデートにより、ページの文章を解析することができるようになりました。しかし、テキストとして入力されていない部分は解析することが難しいと言われています。

現在ではかなり精密に画像の文字まで解析できるようになっていますが、重要な部分はテキストベースにすることがおすすめです。

②内部リンクで関連記事を掲載する

内部リンクで関連記事を掲載することで、関連性の高い専門性のあるサイトだと評価をされやすくなります。関連性のある記事でない場合は、関連性の低いサイトであると判断されるため適切な内部リンクの設定が必要です。

内部リンクを設定することで、「もっと知りたい」というユーザーのニーズに答えることができます。さらに、内部リンクをクリックした回数や、その記事への滞在時間・記事からの直帰率なども評価の基準となります。

コンテンツを増やしていく中で、関連性のある記事の内部リンクを設定できるよう確認していきましょう。

③E-A-Tを意識する

ユーザーにとって有益なサイトであると評価してもらうために、E-A-Tを意識しましょう。

専門性や権威性はコンテンツを制作し続けることで向上させられます。流入経路が増えるだけでなく、評価も上がりやすくなります。また、怪しいサイトだと疑われないよう、記事を制作した人の情報や、サイトを運営している会社の情報を記載するようにしましょう。

E-A-Tを意識する意味でも、積極的にコンテンツを制作しましょう。

コンテンツSEOの対策-ユーザー向け

こちらでは、ユーザー向けの対策5つを説明します。

● ターゲットを決める
● キーワードを決める
● 文字数が少なすぎないようにする
● 誤字脱字をしない
● 記事の質を上げる

①ターゲットを決める

コンテンツを読んで欲しいターゲットを決めなければコンテンツの内容がぶれてしまいます。

例えば、たぬきの飼い方について説明したコンテンツを求めているのはどのような人物でしょうか。
たぬきはペットショップで売られているより、野生で怪我を負っているところを保護される方が多いでしょう。そうなると、野生のたぬきが生息している地域の人の方がたぬきの飼い方を調べる機会が多いのではないでしょうか。
都会にも現れますが、たぬきは山など、元々のたぬきの生息地の方が生息数が多く、山に近い方が怪我をしたたぬきと遭遇する可能性が高いと予想できます。そのため、山がある地域に住んでいる人がターゲットとなります。

また、当たり前ですが、たぬきの飼い方を調べるのはたぬきに関する知識のない人です。さらに、インターネットで飼い方を調べられるということは、高齢層より、若年層である可能性が高くなります。

仮の想定として
10代~40代
山のある地域在住

という年齢と場所の設定が決まりました。
ターゲットを明確にすることで、ユーザーが求めている答えを的確に提示しやすくなります。

検索ユーザーの住居が山に近いと仮定して、たぬきの餌となるどんぐりなどの木の実を取りに行くことを提案する内容を書いたとします。山の近くに住んでいるユーザーに、山で木の実を拾って食べさせる提案は「役に立たない情報だった」と判断されることは少ないでしょう。
反対に、都会の人が求めている記事の中に山で木の実を拾いましょうと書いてしまうと、現実的ではない役に立たないコンテンツだと判断されてしまいます。

このように、「どのような人がコンテンツを求めているのか」をコンテンツの内容から逆算して、ターゲットとなる人物像を明確にしておきましょう。

②キーワードを決める

コンテンツが検索されるときのキーワードは、ユーザーが検索を行うときの動機に基づいたものにしましょう。

ユーザーが「何をしたいのか」ということを意識してキーワードを設定することで、ユーザーが求めているコンテンツを作ることに繋がります。

たぬきを例にした場合
主語解決したい内容解決したい内容
knowたぬきはどんな動物なのか?「知りたい」
Goたぬきがいる場所に行ってみたい「行きたい」
Doたぬきを飼いたい「したい」
Buyたぬきを購入したい「買いたい」

というような4種類の動機に分類されます。
このような「検索をしようと行動する行為」をマイクロモーメントと呼びます。

たぬきを購入したいと思って検索している人に、たぬきがいる場所の情報を表示させても意味がありません。
たぬきを購入したい人には求めている情報である、たぬきの買い方を紹介しているサイトが表示されるよう、適切なキーワードを設定しましょう。

③文字数が少なすぎないようにする

コンテンツの文字数はSEO対策には関係ないように見えて実は重要です。
ユーザーが求めている答えを提示するために必要な内容が網羅されていることが重要とされています。

必要な情報が網羅されていないコンテンツは、必然的に検索結果の上位に表示される機会もなくなり、検索結果からの流入が減ることになりかねません。

検索結果からの流入を減らさないためにも、設定したキーワードで実際に検索を行いましょう。上位に表示される「検索エンジンからの評価が高いサイト」が掲載しているコンテンツの文字数を把握し、少なくなりすぎないように執筆しましょう。

執筆を外注している場合は、依頼の際に最初から最低の文字数を提示しておきましょう。事前に文字数を提示することで、少なすぎる文量のコンテンツになることを避けられます。
文字数が多ければ多いほど費用が高額になる可能性があるため、予算のことも意識して依頼を行いましょう。

文字数は簡単に調べられるツールや、ワードなどの機能を活用して把握するようにしましょう。

おすすめ文字数カウントツール
文字数カウントラッコツールズのひとつ。文字数や行数もカウント可能。

④誤字脱字をしない

誤字脱字の多いコンテンツは正しくクローラーがデータをインデックスできない可能性が高くなります。
例えば、「たぬき」を打ち間違えて「けぬき」と入力した状態でコンテンツを公開してしまったとしましょう。
本来であれば「たぬき」の検索結果に表示されるはずですが、この場合「毛抜き」というデータとしてインデックスされてしまいます。
「たぬき」とは全く関連性はありませんが、「毛抜き」の検索結果に表示される可能性があります。

「たぬき」のコンテンツが「毛抜き」の検索結果に表示されてしまったらどうなるでしょうか。
「毛抜き」のことを知りたいユーザーにとって「たぬき」のコンテンツを見ても何も意味がありません。それどころか、関連性の欠片もない害のあるコンテンツになりかねません。

ユーザーにとって有益でないコンテンツは検索エンジンから評価を下げられます。
どんなに良い内容であったとしても、検索結果の上位に表示されない限り、流入が増えることもありません。

誤字脱字に関してもツールを使用することで簡単に把握できます。また、執筆者以外にチェックをしてもらうことで、誤字脱字を見つけてもらうことも可能です。

ツールやリソースを上手に活用して、誤字脱字を防げるように対策を行いましょう。

おすすめ誤字脱字チェックツール
ennoあからさまな日本語の間違い(入力ミスなど)を教えてくれるツール

⑤記事の質を上げる

コンテンツSEOは良質なコンテンツを制作することができれば、自然と結果の出る施策です。とても単純ですが、記事の質を上げることで検索結果の上位に表示されるようになります。

良質な記事とは、ユーザーが知りたい内容を提示し、ユーザーのニーズを満たすことができる記事です。作りたいコンテンツを検索しているユーザーが求めているものは何なのか、ということを把握しましょう。ユーザーの求めていることを把握して記事を制作することで、記事の質を上げることができます。

また、他のサイトと同じ内容だけの記事を制作しても良質な記事であるとは言えません。
そのサイトならではのオリジナル要素を盛り込みましょう。他のサイトと差が付けば、ユーザーに求められやすくなります。

まとめ

ここまで、コンテンツSEOについて費用やメリットや対策などを解説してきました。

コンテンツSEOは外注にはそれなりの費用がかかります。社内で制作することで、人件費のみでの運用が可能です。社内で制作する余裕はないが費用は抑えたい場合は、執筆のみを外注化するなど、柔軟な対応ができます。
継続的なメンテナンスは必要ですが、一度制作すれば、永続的に使用できるコンテンツです。記事を蓄積することで、E-A-Tの対策も可能です。また、バズを引き起こす可能性があり、想定外の流入を期待できます。

ユーザーが検索しているキーワードに対して、求めている答えをコンテンツとして提供することで、検索結果の上位に表示されます。
また、クローラーにインデックスしてもらいやすくなるよう、工夫しながらコンテンツを制作することも大切です。

ユーザーへの対策と、検索エンジンへの対策を忘れないよう意識しながらコンテンツSEO施策を行っていきましょう。

株式会社ウェブサークルでは、コンテンツSEO対策の代行も行っております。「何だか難しそうだし、外注にお願いしてみようかな」という方はぜひお気軽にご相談ください。

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