コンテンツマーケティングとは?やり方と重要性やSEO効果について
更新日:2022.06.27 公開日:2022.06.27
マーケティング
企業の営業やマーケティング活動のオンライン化が必要となっている中、コンテンツマーケティングの重要性がより増してきています。コンテンツマーケティングにはさまざまな手法があり、何から着手して良いか迷う方もいるのではないでしょうか。
この記事では、コンテンツマーケティングの重要性ややり方、SEO効果についてを紹介します。
目次
コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングは、コンテンツを使って、広告ではない価値のある情報を提供し、購買に繋げることを目的としたマーケティング活動の一つです。
商品に対するニーズが表面化した顧客をターゲットとする今までの手法とは違い、まだニーズが表面化していない「潜在層」に対し、コンテンツを通して価値のある情報を発信することで、存在を認知してもらい、段階的に購買へとあと押ししていくことに重点を置くのが特徴です。
コンテンツを配信して顧客をファン化させることで、一時的な売上増加だけではなく、中長期的な収益貢献を目指すことができます。
コンテンツマーケティングは、「価値のあるコンテンツを作る」「顧客を育てる」「ファン化する」この3つがポイントとなります。
コンテンツマーケティングの重要性 (必要とされる理由)
顧客自身が情報を発信するSNSやブログから顧客が簡単に情報収集できるようになり、消費者行動も大きく変化しました。
商品やサービスを購入する前に、WEBサイトやSNSで情報収集をしてから実際に購入するかどうかの意思決定をするようになり、購入する可能性が高いと思われる顧客との接点を持てるコンテンツマーケティングが注目されるようになりました。
また、今までの売り込み型のマーケティング方法では「商品を買わせたい」という会社の狙いが丸わかりで、顧客はこのような広告に疲れてしまったのです。
顧客はCMをスキップしたり、広告はスルーするという技を身に着け習慣化している今、会社として伝えたい情報ではなく、顧客が知りたい情報や求めているものを提供するコンテンツマーケティングに力を入れるようになりました。
そのため、顧客に興味を持ってもらうために、価値のあるコンテンツを作り、潜在顧客の不安や悩みを解決し、潜在顧客が興味を持っている分野について新しい情報を伝えるコンテンツマーケティングはとても重要となります。
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違い
コンテンツマーケティングでは、見込み顧客に対して、オンライン・オフラインに限定せず価値ある情報を提供し、好きになってもらって売上につなげることを目的に、検索エンジン以外にも、SNS・メールマガジン・広告・セミナーなど、様々な手段を使って顧客の買いたい気持ちを刺激します。
多くのコンテンツマーケティングの方法の中でも、作成したコンテンツが検索結果で上位表示されることで集客の増加を実現することを目的に実行する方法を「コンテンツSEO」と呼びます。
コンテンツSEOもコンテンツマーケティングの一部であると言えますが、コンテンツマーケティングはもっと広い、もっと総合的な手段ということになります。
コンテンツの種類
「コンテンツ」と言われるとブログ記事やSNSの投稿が1番最初に思い浮かぶのではないでしょうか。
コンテンツはテキストベースのブログ記事や動画といったオンラインベースのものだけではなく、オフラインのセミナーや説明会にいたるまで様々なものが対象となります。
コンテンツの種類 | 配信先の例 |
---|---|
テキストコンテンツ |
オウンドメディア |
写真 | オウンドメディア SNS |
動画・オンラインセミナー | オウンドメディア SNS |
オフラインセミナー・イベント | オフライン |
コンテンツマーケティング4つのメリット
コンテンツが資産になる
一度オウンドメディアやブログで配信したコンテンツはインターネット上に残り続けます。
そのため、顧客へのアプローチのための資産として活用でき、関連性の高いテーマでコンテンツを作成し、情報をできるだけ多く発信することで、より顧客のニーズに応えることもできます
また、発信したコンテンツが顧客にとって役に立つ情報である限り、半永久的に顧客を引きつけることができ、結果として集客につながり続けます。
SEO対策をしっかり行うことで、検索エンジンによるサイトの評価が上がり、検索結果で上位表示されるため、更にサイトへの来訪者が増えていく良いサイクルを作ることができます。
情報を拡散でき、SNSでシェアされる
コンテンツマーケティングはSNSを含むソーシャルメディアとの相性がとても良いです。
それはソーシャルメディアが「シェア・拡散されやすい」、「顧客とのコミュニケーションがとりやすい」、「顧客が気軽にコンテンツを制作・生成しやすい」という特徴を持っているからです。
ブログ記事や動画として公開されたコンテンツは、役立つもの、質のいいものであればあるほど、顧客によってTwitterやFacebookなどで拡散されていきます。
コンテンツが拡散されればそれだけユーザーとの接点が増加し、拡散された情報は客観的な情報として信頼を得やすく、潜在顧客にアピールすることができたり、購入を迷っている顧客の後押しをする効果が期待できます。
WEBマーケティングにおいて、ソーシャルメディアに「シェアされる」ことは、とても大きな意味をもちます。
潜在顧客との接点が広がる
コンテンツマーケティングは、顧客にとって役に立つコンテンツを配信し続けることで、ただのサイト来訪者を「ファン」に変えることができます。
コンテンツへの接触時間が長ければ長いほど、ファンになってくれる可能性も高いはずです。
ファンになってくれると次も商品を購入しようという気持ちが芽生え、SNSなどを通して友人・知人へ拡散してもらえる可能性が高まり、他の商品やサービスへ移行を迷わせる、などの効果があります。
コンテンツマーケティングは、一時的ではなく継続的に顧客との関係性を作っていくため、長期的な視点にたってファンを作ることが出来ます。
コンテンツマーケティング2つのデメリット
継続的な発信が必要
コンテンツマーケティングを成功に導くためには、ユーザーに支持される良質なコンテンツを、継続的に発信する必要があります。
また、顧客はどのようなコンテンツを求めているのかを把握し、常にトレンドにもアンテナを貼り続けていなければいけません。
もし、コンテンツを発信する間隔が空きすぎてしまうと、顧客が離れて行ってしまう可能性があります。
顧客が求めている質のよいコンテンツを発信したとしても、コンテンツが上位に表示されるまで数週間から数か月かかり、さらに検索エンジンやSNSなどから集客した顧客を、ファン化させるにも一定の期間が必要です。
コンテンツを作成・発信してから成果が見えるまで時間がかかるため、成果を実感する前に計画を中断してしまう場合もあります。
コンテンツマーケティングは、中長期的な目線で顧客との関係性を構築していくべき施策ということを理解して、成果が出なくても継続して運用する体制の構築をしていきましょう。
コストの回収期間が長い
コンテンツマーケティングは短期間で施策の効果を狙うには向いていません。
まだあまり知られていないWebサイトに質の良い良いコンテンツを載せても、成果が出るまでには時間がかかるので、中長期的な視点で、的確な方法を実行していく必要があります。
また、成果を出すためには質の良いコンテンツだけではなく、より多くの人に作成したコンテンツを提供する方法も合わせて考えることがとても重要となります。
最初は効果が現れにくいですが、3ヶ月〜半年以上継続して質の高いコンテンツを作成・拡散していくことで、あるタイミングで勢いを増して効果を実感できるようになります。
SNSでの拡散やプレスリリースなど他メディアと提携することで被リンクが増え、検索エンジンからの評価が高まり、上位表示されることも期待できます。
コンテンツマーケティングのやり方
目標の設定
コンテンツマーケティングだけでなく、どんな計画においても目標設定が重要です。
目的によって目標が最適なコンテンツが異なるので、「商品やサービス、自社の認知度を高める」や、「購入件数を増加させ売り上げを伸ばす」といった明確な目標を設定しましょう
コンテンツマーケティングは中長期的に成果を上げていく施策なので、途中で止めてしまったり、方向性がブレてしまわないように最終目標と合わせて各段階の目標(KPI)も設定しておくことをおすすめします。
ペルソナ設定
ペルソナとは「商品やサービスを買ってほしい顧客の特徴」を理解しやすくまとめたものです。
年齢や性別だけでなく「趣味は何なのか」「どのような生活を送っているのか」「どのような思考や悩みを持っているか」などを細かく設定して、詳細な人物像を作り上げます。
一人の架空の人物を想定して、顧客プロフィールを設定することで、該当者が抱える悩み・課題がより浮彫りになり、ターゲット目線に立ってよりフィットするコンテンツ作りが可能となります。
また、ぺルソナを「理想の顧客」としてコンテンツマーケティングに関わる全ての人で共有することで、各個人の「思い込み」や「勘」によって作成されたコンテンツの発信を防ぎ、情報発信のブレをなくすことができます。
ペルソナを作るうえでのポイントは、顧客の隠れた本音を追求することです。
「なせ商品を買ったのか?」「迷った理由は何か?」などを明らかにすることで、顧客の興味や関心をかなり深く理解できるようになります。
そうすることで、問題や悩みを解決するためのメッセージ戦略やアプローチ方法が設計しやすくなります。
カスタマージャーニーの作成
カスタマージャーニーとは、見込み顧客があなたの製品やサービスを認知し、様々な接点を経て関心を深め、購入に至るまでの一連のプロセスのことです。
カスタマージャーニーを可視化したものをカスタマージャーニーマップと言います。
カスタマージャーニーマップを作成すると、より深く顧客を理解できると共に、顧客目線でのマーケティングPDCAが回しやすくなります。
ペルソナ設定を行うことで、誰に、何をすべきかは明確になりますが、時間軸のない静的な情報であるため、どういう順番で情報を提供したらいいのかが分かりません。
カスタマージャーニーマップを作成すると、認知から購入にいたるまでに、見込客がどんな情報が欲しいのかを時間軸で確認することができます。
コンテンツの設計・作成
コンテンツマーケティングは中長期的な施策なので、制作・配信のスケジュールを立てて、コンテンツを作成していく必要があります。
同じ内容の情報でもメールで送信するのか、動画を配信するのかなどを考慮して適切な方法を見つけましょう。
サイトのどの部分に、何のコンテンツがあるのかを図で作成することで、自社の資産であるコンテンツを俯瞰し、より効果的にコンテンツの選定・作成・追加をしていくことが可能です。
ペルソナやカスタマージャーニーと同様、チーム内での戦略の共有をしやすくする意味合いもあります。
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効果測定
コンテンツマーケティングはコンテンツを発信して終わりではありません。
アナリティクスやサーチコンソールを利用して、コンテンツごとの流入数やPV数(ユーザーがページを閲覧した回数)を分析し、コンテンツの修正・改善をしていきます。
この時、早いサイクルでPDCAサイクルを繰り返しながら軌道修正をしていくことがポイントです。
コンテンツマーケティングの手段
コンテンツマーケティングで顧客の行動を促すためには、「質の良いコンテンツを作成する」「最適な方法で情報を発信する」という2つの事を意識する事が大切です。
「どのようなコンテンツ」を「どのように」発信するかは商品や顧客の確度によって使い分けることがポイントです。
質の良いコンテンツを作る
サイト上に掲載するWebメディアやブログなどの記事形式のコンテンツは顧客の知りたい情報を十分に書き込めるのが利点となります。
コンテンツを掲載し続ければサイトが充実し、検索エンジンからの評価も得やすくなっていきます。
SNSと組み合わせることでさらに多くの顧客に広めることができます。
<ホワイトペーパー>
ホワイトペーパーとは、もともと政府や公的機関が発行する「白書」を意味する言葉ですが、マーケティング分野においては、顧客にとって有益な自社サービスに関する情報をまとめた全ての資料のことを言います。
ホワイトペーパーをダウンロードする場合、企業名や連絡先などの個人情報の入力を求められた経験があるのではないでしょうか。
有益な情報を記載した資料を提供する代わりに、会社は自社サービスに関して興味・関心のある見込み顧客の情報を得ることができます。
その他にも、獲得した見込み顧客の購入意欲を高め、将来的な受注につなげていくことを目的としてセミナーに参加した人に配布したり、既存顧客との関係構築や、営業する時に活用したりすることもあります。
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ホワイトペーパーと内容や目的は近しいですが、サービスを導入した時のイメージやツールの操作方法などをわかりやすく伝えることができるのが動画の特徴です。
特にWebサービスやツールを提供している会社は使い方を教えることを目的で作成し、公開している場合も多いです。
顧客獲得はもちろんですが、既存顧客のフォローにも有効です。
<セミナー>
企業が自社のサービスの販売促進を目的にして、その分野のノウハウや事例を講義形式で伝えるコンテンツです。
参加者はそのテーマに興味や関心があって参加するため、ニーズのある顧客に早くから接点を持てるというメリットがあります。
認知してもらうための主な手法
自社のサイトやその他の自社で保有するメディアにコンテンツを掲載し、検索エンジンからサイトに訪れる人を増やすことで、Webサイトの成果を向上させる施策のことを指します。
SEO対策をすることによって、顧客にWebサイトの情報をちゃんと届けることができます。
記事が認識され上位表示できるまでに時間と手間がかかりますが、一度上位に表示されると中長期的な顕在顧客の取得を実現できるのが魅力です。
以前と比べて、より質の良いコンテンツを制作し、顧客への提供価値が重要視されるようになってきており、質の低いコンテンツのみのサイトは検索結果に表示されることが難しくなっています。
さらにコンテンツの中身を理解する力を強めていくとしているため、SEO観点でも顧客ファーストのコンテンツマーケティングは重要になってきます。
<メールマガジン>
企業側が知らせたい情報を任意で配信出来るという特徴があり、配信する時間やタイミングなども自由に選択することが出来ます。
特定の見込み顧客に直接的にコンテンツを届けることができるので、多くの人に企業が伝えたい情報を送ることが可能です。
適切なタイミングで最適な情報のメールを顧客に送ることで、顧客が納得して行動を起こしてもらえる可能性が高まります。
顧客にメリットのないメールを連続で送ってしまうと、顧客が不愉快に思い、配信停止をしてしまうこともあるので、配信する頻度などには注意点が必要です。
<SNS>
FacebookやTwitter、Instagramなどの媒体は、コンテンツマーケティングに必要不可欠です。
自社の商品について発信したり、成功事例を共有したりすることで、SNS経由での見込み顧客の取得や、確度の高い顧客の取得につなげることも可能です。
SNSにはいくつかのジャンルがあり、文章・画像(写真・イラスト)・動画・音声のどれをメインにするかによってジャンルが分かれます。
また、媒体によっても特色は異なります。
例えばFacebookは実名での交流となるので「友達申請」してネットワークが広がるのが特徴です。
企業がPRや人材採用のためにFacebookページを利用するケースも増えています。
Twitterは匿名のアカウントで気楽に発信でき「リツイート」で一気に拡散することを狙うことができます。
<サイト内ポップアップ、ボタンなど>
サイト内のページの上に重なるようにして表示されるウィンドウを表示させることによって、顧客に行動を起こすよう促す手法で、特に役立つ情報をコンテンツを見ている顧客に先制して伝えることで、行動を連想させる効果があります。
本当に見せたい情報は何かを明確にした上で計画しないと、サイト内にバナーやポップアップがむやみやたらに現れ、顧客の視線が散らばってしてしまうことに注意が必要です。
どの表示方法が良いのか比較しつつ、成果の出る形を探ることが重要になってきます。
<Web広告>
Web上のメディア(媒体)やメールに掲載する広告のことで、インターネット広告、デジタル広告、オンライン広告と呼ばれることもあります。
Webサイト・SNS・動画・メールなどの各メディアの広告枠に、自社商材の広告を掲載・配信できるシステムです。
Web上での広告は、数多くの種類があるので、目的や商品に合わせて選びましょう。
<プレスリリース>
企業が、経営や事業に関わるニュースや、新しい商品・新しいサービスの情報を関係者に知らせるための配信です。
企業・団体がメディアを通して社会へメッセージを届けるための基本的なツールとして活用されています。
Web配信サービスが登場したことにより、登録すれば報道関係者以外でも見ることができるようになったので、自社のお知らせをより広く届けるための有効な手段として用いられています。
まとめ
コンテンツマーケティングは一度成果がだせれば、どんどん結果が出てくる楽しい施策でもあり、会社の業績を大きく上げる施策でもあります。
成果をだすためには正しい知識と、施策ごとのノウハウが必要なので、コンテンツマーケティングを実施される場合はまず何か一つを徹底的に試してみることをおすすめします。
株式会社ウェブサークルでは、企業に寄り添って価値のあるコンテンツを作り、施策を進めていきます。
ご興味がある方は、ぜひお問い合わせ下さい。